もっとも艶があるのは艶有で、7分・5分・3分と艶の程度が低くなり、艶消しはまったく艶のないマットな仕上がりになっています。

ただし、すべての塗料製品が5種類の艶の程度をラインナップしているわけではありません。どの程度の艶を選択できるかは塗料製品によって異なります。希望の塗料に艶の種類があるかどうかは、塗装会社に尋ねてみましょう。

失敗しない外壁塗料の艶の選び方

艶の有無で外観の見た目は大きく変わります。気に入った色を選んでも艶の程度で「イメージと違った」とがっかりする可能性もあります。

失敗しないためにも艶の程度をしっかりと確かめた上で選ぶようにしましょう。

ここでは、外壁塗料の艶の選び方について解説していきます。

家の形状・デザインに合ったものを選ぶ

艶のある塗料を選ぶときには、建物の形状やデザインに合うものを選びましょう。例えば、和風の建物なら落ち着いたマットな仕上がりの艶消し、モダンな洋風の建物ならスタイリッシュな艶ありと相性が良いです。

外観のイメージを損なわないように選びましょう。

周りの環境に合ったものを選ぶ

周りの環境との調和も重要です。

自然豊かな場所なら、光沢を抑えた艶消しだと景観に溶け込みやすいです。都会的な雰囲気の環境なら、存在感のある艶ありがよく似合います。

また、地域によっては景観ガイドラインが存在します。ガイドラインがある場合は、その内容を確認したうえで最適な艶の塗料を選びましょう。

自分の好みの雰囲気に合ったものを選ぶ

最終的なポイントになるのは自分の「好み」です。家のデザインや周りの環境に配慮しても、自分が気に入らなければ意味がありません。艶ありか艶なしか、自分の好みに合うものを選びましょう。

選ぶ際には、A4サイズ以上の大きめのサンプルを屋外で日の光に当てて見たときに、どのように見えるのかを確かめてみてください。

外壁塗装の費用相場

外壁塗装の費用相場は、一般的な30坪程度の2階建てで100万円程度です。

艶あり・艶なしでは、費用の差は特にありません。

外壁塗装の費用は決して安くない金額ですが、適切なメンテナンスを行なわなければ、さらに高額な修繕費用がかかる可能性もあります。外壁塗装のメンテナンスは必ず行ないましょう。

外壁塗装の費用が変動する要素

外壁塗装の費用は、塗装する面積によって違いが発生します。面積が大きければその分塗料の量も作業する職人の数も増えるため、費用負担が大きくなります。

また、塗料のグレードによっても金額に変動が出ます。ただし、高い塗料ほど耐用年数も長くなるので、長期的に見るとコストパフォーマンスが良いです。

他にもシャッターなどの付帯部を塗装するかどうか、ひび割れなどの補修工事がどのくらいあるかなど、様々な要素によって外壁塗装の費用は変動します。

外壁塗装の費用を抑えるポイント

外壁塗装の費用を抑えるポイントとして以下のような点があります。

• 複数の会社で見積もりを比較検討する
• 塗装する面積を限定する
• 付帯部は塗装しない

複数の塗装会社の見積もりを比較検討することで、より安い塗装会社に依頼することができます。ただし、極端に安い会社は「見積もりに含まれていないから」と、後から追加請求をしてくる可能性も高いので警戒しましょう。

今回の塗装では、劣化の激しい部分だけを塗装して、他の部分は次回の塗装工事に回すという方法もあります。付帯部の塗装を行わないだけでも費用を十分に抑えることが可能です。

他にも、補助金や助成金を利用するのもいいでしょう。自治体によっては住宅リフォーム補助事業などで補助金交付を受けられる可能性もあります。残念ながら2024年12月時点では、蓮田市、白岡市、菖蒲町にはありません。

しかし、白岡市に関しては「白岡市住宅リフォーム事業補助金」が今年度実施されました。来年度も実施するかどうかは不明ですが、自治体に問い合わせてみるのもいいでしょう。

リンク ▶白岡市ホームページ｜白岡市住宅リフォーム事業補助金