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幕板って何??
2023年04月20日(木)
こんには!!蓮見です*(๑´▽`๑)/♡*。
別名「化粧胴差し(けしょうどうさし)」ともいいますが、その名がしめす通り、幕板の役割は美観におおきく寄与するものです。1階と2階の仕上げが違うときに、両者を隔てる「幕板」があると見栄えが良くなります。
幕板は1階と2階を隔てる場所にあるため、外壁からながれてくる雨水を一身に受け止めてしまいます。また、厚み部分に最後まで雨水が残るので、サイディングの幕板では外壁よりも水分塩分による浸食が激しくなります。
目次
幕板の役割
一般的に1階と2階の境目に使用される幕板ですが、縦状の幕板や屋根と外壁の境目の部分に使用される屋根幕板もあります。
外壁に使用される幕板の役割は、美観をよくするためだけのものと言われています。
幕板があることによって、1階と2階のカラーに変化を持たせ、おしゃれな雰囲気にすることができるからです。
しかし、幕板は美観だけのものではありません。
建物は1階と2階の間に梁が入っていますが、これは揺れを分散して抑えるためのものです。
もし、1階と2階をつなげてサイディングを貼ると、揺れが分散できず、サイディングが割れてしまう可能性があります。
そこで幕板を貼って、揺れを和らげるという役目もあります。
幕板の材質は、ケイ酸カルシウムやアルミ、複合樹脂など様々です。
ほとんどが外壁材と同じものを使用しており、外壁が窯業系サイディングなら幕板も窯業系サイディングのものが取り付けられています。
幕板は劣化しやすい
幕板は外壁の上から貼り付けているため、非常に劣化しやすい傾向があります。
外壁と同じように、紫外線や風雨などによって劣化して腐食し、ひどい場合には交換しなければいけません。
外壁の境目である横方向の目地を隠してオシャレに見せる事ができる幕板ですが、外壁よりも突起しているので、雨水が上部に溜まりやすい傾向があります。
その雨水が内部に浸入して、腐食や雨漏りを引き起こします。
初期状態は、建物の構造部分に直接的な影響を与えるものではないので、剥がれたりしても大きな問題は起こりません。
しかし、幕板のつなぎ目などに使用されるシーリングが経年劣化したり腐食すると、雨漏りの原因になるため早急な対応が必要です。
また、取り付けで使用される「ビス」に錆が発生すると、美観を損ねてしまいます。
そのままビスの錆が進行して腐食すると、幕板そのものが落下する危険性もあります。
幕板のメンテナンスや補修について
基本的に、外壁塗装と一緒に施工することが多い幕板ですが、幕板だけの塗装でも、大きく外観の印象を変える事が可能です。
メンテナンス方法は、幕板の状態によって最適なメンテナンス方法があります。
塗装
幕板の塗装の剥がれは、ケレン作業をした後、塗装を行うことで対処します。
ケレン作業とは、手作業で下地調整を行うことです。
主に、サンドペーパーなどで表面を削って塗膜の密着度を高めます。
下地調整をしっかり行うことで、見た目の綺麗な幕板になります。
幕板に大きな傷や凹みなどがある場合には、パテなどで凹んだ部分を、平らに補修してから塗装します。
シーリング補修
幕板の劣化は、上部から雨水の侵入と幕板同士のつなぎ目にあるシーリングの劣化で引き起こされます。
シーリングと幕板の間に隙間ができている場合には、「ひび割れ」や「剥離」といって危険な兆候です。
雨や紫外線によって劣化し、ひどくなると雨漏りの原因になってしまいます。
作業は、まずマスキングテープで養生します。
次に、古いシーリング を撤去した後、新しいシーリング材を充填していきます。
同時に、ビス穴などにも充填して平らにし、塗装していきます。
幕板交換
幕板は長期間水分を含むと、湿気を帯びて下地が腐ってしまいます。
下地が腐ってしまうと、外壁材にも悪影響を及ぼすため、早急な対応が必要です。
腐った幕板は、見た目は大丈夫そうでも、手で押してみると簡単に凹んでしまいます。
シロアリが発生してしまう事もあるので、注意が必要です。
工事は、劣化した幕板を撤去し、新しい下地を設置します。
雨水が浸入しても腐食しないように、防水シートを下地に貼っていきます。
新しい幕板を貼った後、ビスで固定したら、シーリング処理、塗装で完成です。
デザイン性の高い幕板は、廃盤になって既存のものと異なる可能性もあります。
前もって、業者の方に確認した方が良いです。
幕板カバー工法
幕板の一部が欠損したり、落ちている状態なら、幕板の下地が腐食している可能性が高いです。
その際は、腐食した下地を補修し、板金でカバーするように幕板を覆っていきます。
作業は、既存の幕板を撤去し、カバーするための下地を補修していきます。
板金で綺麗にカバーした後、ケレン作業で塗料の密着度を高めます。
雨水や凍害で「釘頭」が腐食しないように、幕板だけでなく釘頭にもシーリングを行い、塗装していきます。
カバー工法は費用がかかりますが、今後大きなメンテナンスが必要なくなります。
長期に渡ってのメンテナンスが煩わしい方は、検討しても良いでしょう
幕板の補修費用を抑えるためにやっておくこと
幕板は劣化しやすい部分なので、補修費用も定期的にかかってしまいます。
しかし、下記のポイントを抑えておくことでメンテナンス費用を抑えることが可能です。
三角シーリング (三角シール)
三角シーリングは、幕板上部に雨水が溜まりにくくする工事になります。
マスキングした後、下地を塗ってゴム状の防水材(シーリング材)を充填していきます。
その際、シーリング材を三角の形に充填することで水を留まりにくくさせ、内部に浸入することを防ぎます。
建物の形状と水の流れを把握できる職人じゃないと、施工不良を引き起こす可能性があります。
定期的な点検
幕板の施工後は、5年を目処に専門業者に点検してもらう方がオススメです。
幕板の上部は、なかなか下から点検することが難しいからです。
シーリング材にも寿命があり、直射日光の熱や紫外線によって劣化していきます。
定期的にチェックすることで、費用を抑えることが可能となります。
外壁の付帯部塗装
幕板のメンテナンスは高所作業となるため、足場の設置が必要となります。
近い将来、外壁塗装をする予定があるなら、幕板塗装と一緒に行う事で、費用を節約することができます。
幕板を劣化させないため
幕板を劣化させないためには、定期的なメンテナンスを行うことが重要です。
オススメは、外壁塗装の点検時に幕板の状態をチェックしてもらい、塗装してもらう事です。
外壁塗装を行う際の「付帯部塗装」をケチってしまうと、後々大きな出費につながる事もしばしばです。
外壁塗装業者から、幕板をはじめとする付帯部の状態をしっかり説明してもらうと良いでしょう。
デザインや素材が異なる外壁と外壁のすき間を隠すために取り付け
たとえば、1階と2階で異なるデザインや素材の外壁材を用いると、突き付け合わせになって、違和感を覚える外観になってしまいます。
その上、外壁材の継ぎ目から、雨水が外壁内部に入り込む恐れもあります。
幕板を取り付けることでデザインの違和感や雨仕舞の解消を図ることができます。
外壁に後付け取り付ける幕板のような建築部材は、意匠性を良くする一方、雨風や太陽光の影響を受けやすく、メンテナンス頻度が高い部材でもあります。
幕板は劣化が進行しやすい
幕板は、外壁の中で劣化が進行しやすい部材です。
幕板は外壁の上に取り付ける部材のため、幕板部分は外壁面よりも飛び出した状態になります。
そのため、幕板の上部には雨水が多くあたり、劣化が進行しやすくなります。
幕板の塗膜や周りのシーリングが劣化すると、幕板の割れやひびが発生したり、雨漏りを引き起こす原因にもなります。
幕板のメンテナンス塗装と板金巻き
幕板は外観で目立つ部位なので、劣化の状態も目につきやすいです。
幕板の劣化は進行が早いので、美観維持も含めて定期的にメンテナンスをおこないましょう。
メンテンナンス方法には塗装と板金巻きがあります。
幕板のリフォーム①「塗装」
価格も比較的安く仕上げられるのが塗装です。
幕板の劣化が進行していない幕板であれば、塗装で問題ないでしょう。
木製や鉄製の幕板の場合、汚れを削り落とすケレン作業をおこない、塗装で仕上げていきます。
幕板周りは雨水が入らないように、シーリング処理をおこないます。
塗装とシーリング処理で、劣化の進行を抑えることはできますが、幕板自体の経年劣化を抑えられるわけではありません。
今後も定期的なメンテナンスが必要です。
【幕板】のメンテナンス方法
【幕板】は外観をオシャレに見せてくれたり大切な役目もある一方、非常に劣化しやすいという箇所でもあります。外壁より出っ張っているため【幕板】の上部に雨水がたまりやすくなっています。ずっとそのままにしておくと内部に浸入し、腐食や雨漏りの原因にもつながります。そして劣化が進行していけば最悪の場合は交換になることもあります。
【幕板】の塗装は外壁塗装を行うタイミングで一緒に施工するのが多いのですが、劣化の状態によって補修方法は変わってきます。
方法は3つあります。
①塗装をする
塗膜の状態を確認し、ケレンと言う作業を行ないます。塗膜の剥がれ等をきれいにこすっていき、下地処理を行い塗装を行います。
②シーリング(コーキング)を行う
幕板は長い板を何枚も並べて継ぎ目をつないでいます。板と板の間にはシーリング(コーキング)を行いますが、【幕板】が劣化するに伴いシーリング(コーキング)も劣化もすすんでいます。外壁と【幕板】の接地部分上部にもシーリング(コーキング)を打設します。
③交換工事
【幕板】の劣化が進んでいるときは交換工事となります。【幕板】は③でも記載したようにシーリングが劣化し内部に雨水が浸入してしまうと内部が湿気を帯び腐食してしまいます。そうなるとシロアリが発生してしまうこともあり、おうち自体にもダメージが大きくなります。
交換工事は古い【幕板】を撤去し新たに【幕板】を設置します。設置後は上部にシーリングを打設します。
【幕板】を劣化させないためのポイント
ポイントも3つありますので知っておきましょう。
①三角になるようにシーリング(コーキング)を打設する
【幕板】の上部に図のようにシーリングを打設することです。
塗装工事を行う際、シーリングの職人さんは三角にシーリングを打設するというのは常識だそうです。
どうして三角になるようにかと言うと、雨水が流れやすくなり【幕板】と外壁の間に浸水するのを防ぐことができます。
②定期的にメンテナンスを行う
【幕板】がついているのは1階と2階の間など、なかなか見ることが難しい場所です。しかし定期的に状態をチェックしてくれれば劣化しても早く気がつきます。早く気づけば補修するにせよ費用も少なく済みます。
アビリティペイントでは使用された塗料により最長15年の定期メンテナンスを行っています。おうちも定期的に診てあげることで不安も少なく済みます。
③(当たり前ですが)外壁塗装工事と一緒に塗装する
【幕板】だけを塗装するにも高所なので足場が必要になります。『遠くないうち外壁塗装はしなくちゃと考えている』のであれば、外壁塗装と一緒に塗装工事を行なえば足場代も1回で済みます。当たり前の事ですが、外壁塗装工事を行う際に付帯部と呼ばれる箇所(幕板や破風、雨戸や雨樋など)は同時に塗装を行います。おうちのために長持ちさせるのには大事なことです。
定期的なメンテナンスは大切なお家を長く守るためには必要ですね꒰✩’ω`ૢ✩꒱!!
お気軽にお問い合わせください٩꒰◍・ᗜ・◍꒱۶
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