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モルタルを塗装でリフォームするメリットや、工事費用!!
2024年02月25日(日)
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モルタル外壁の家には「塗装」と「張り替え」という2種類のリフォーム方法があります。
一長一短があり、どちらの方法でリフォームをしようか悩んでいる人は多いでしょう。
この記事では、モルタルを塗装するメリットやデメリットのほか、工事費用や最適な時期、施工手順について紹介します。
読むことで、自宅のモルタル外壁を塗装するべきかどうかを判別しやすくなるでしょう。
目次
1.モルタルを塗装するメリット
モルタルのリフォームを張り替えではなく塗装にするメリットは2つあります。
工事費用が安い
モルタル外壁の塗装に必要な費用は、30〜40坪程度の住宅で100〜130万円です。
一方で、張り替えでリフォームする場合は同じ坪数でも200〜300万円程度が必要となるでしょう。
張り替えが必要なほどモルタル外壁が劣化していないのであれば、費用が安い塗装リフォームで十分だと考えられます。
場所を取らない
モルタルを使うのは住宅の外壁だけではありません。
浴室がモルタルの場合、張り替えで工事をすると室内が狭くなります。
塗装でリフォームであれば、模様付けをしても厚さ5センチメートルに満たないため室内が狭くなることはありません。
2.モルタルを塗装するデメリット
モルタルを塗装する場合のデメリットは以下の2つです。
下地が寿命を迎えていると補修できない
塗装によるリフォームだと、下地となっているモルタルが寿命に達している場合は塗り替えをしても効果がほとんどありません。
なぜなら、モルタル自体の老朽化を塗装リフォームでは解決できないからです。
下地材が寿命の場合は他の材質への張り替えが必要となるでしょう。
デザイン性が限られる
モルタルの塗装リフォームでは下地の形状を大きく変えることは難しいです。
このため、張り替えに比べると塗装リフォームはデザイン性に限界があるといえるでしょう。
3.モルタルの塗装をする時期はリフォームから10年後
モルタルの塗装をする時期は、前回のリフォームや新築から10年が目安です。
なぜなら、過去に使われていた塗料の耐用年数が10年程度だからです。
近年では15年を超える塗料も多くなっているため、モルタル外壁を今回塗装した場合は15年程度を目安にしてもよいでしょう。
ただし、リフォームの年数は目安でしかありません。
実際の塗装タイミングはモルタルの劣化状況で判断したほうが確実性は高いでしょう。
モルタルを塗装する目安となる劣化症状には以下があります。
・チョーキング
・塗装のハガレ
・ひび割れ
・モルタルの破損
それぞれの症状における対応方法も合わせて紹介します。
塗装を検討:チョーキング
モルタル外壁に塗装した塗料が劣化して、顔料と呼ばれる素材が粉状に漏れ出ている状態です。
外壁の表面を手でさわるだけで粉がつくため判別はしやすいでしょう。
チョーキングがモルタル外壁の表面に出てきたら、塗り替えを検討する時期です。
塗装が必須:塗装のハガレ
モルタル外壁の塗装がはがれる劣化症状です。
見るからに塗装がはがれているため、判別は簡単にできるでしょう。
はがれている塗装を削り落としてから新しく塗装しないと、下地の劣化や雨漏りのリスクが高まります。
補修と塗装が必須:ひび割れ
モルタル自体や塗装の表面がひび割れている状態です。
ひび割れを放置すると隙間から雨水が侵入して雨漏りが起こる危険性が高くなります。
また、モルタル外壁は他の素材に比べてひび割れが起こりやすいです。
弾力性がある塗料が存在するため、劣化を防止するためには「弾性塗料」を使いましょう。
ひび割れは塗装だけでは補修ができません。
塗装をする前にコーキングやモルタルによって隙間を埋める必要があります。
補修と塗装が必須:モルタルの破損
モルタル自体が破損している場合は塗装だけでは対処ができません。
放置すれば外壁の崩壊や雨漏りにつながるため、早急に補修が必要です。
補修は、破損している箇所を削ってモルタルで埋め直します。
埋め直したあとは塗装をして完成です。
4.モルタルの塗装にかかる費用の目安
モルタル外壁を塗装する場合にかかる費用は、30〜40坪の住宅で100~130万円が相場です。
ベランダのモルタル床を防水塗装する場合だと、4〜10平方メートルで5〜20万円程度が必要でしょう。
また、浴室のモルタル壁を塗装する場合は10〜20万円程度が目安となります。
いずれも環境や塗料によって価格は変動するため、参考程度にとどめておきましょう。
5.モルタル塗装で使う塗料の種類
モルタルの外壁塗装で使う塗料
外壁で使う塗料には主に4種類があります。
1. ウレタン塗料
2. シリコン塗料
3. ラジカル塗料
4. フッ素塗料
それぞれの特徴や価格をチェックして効果的な塗装をおこないましょう。
ウレタン塗料は、価格が安く耐用年数が短い塗料です。
10年前には主流でしたが、現在はよりコストパフォーマンスがよいシリコン塗料に人気を奪われてしまいました。
シリコン塗料は、汚れがつきにくい特徴があり最も人気が高い塗料です。
外壁塗料を選ぶのに迷ったときはシリコンにしておけば間違いがありません。
最新技術の粋を集めて2012年に日本ペイント株式会社が開発した塗料です。
シリコン塗料よりコストパフォーマンスが高いですが、実績が少ないため主流の塗料にはなっていません。
4種類で最も耐用年数が長く、価格も高額な塗料です。 メンテナンスの手間が省けるため、長期的な費用対効果で考えると効率がよいです。
モルタルの床塗装に使う防水塗料
モルタルの床に使う塗料は「防水塗料」と呼びます。
床に使う塗料は雨漏りを防ぐために防水機能が必須なため、外壁の塗装に比べて厚塗りをする傾向があります。
防水塗料は主にベランダや屋上で利用します。
安価で防水塗装ができる人気の塗料です。
乾燥しにくく塗りムラができやすいですが、現在の主流の塗料といってよいでしょう。
ガラス繊維を含むプラスチック製の塗料で、硬質な塗膜が作れることが特徴です。 ウレタン防水に比べて費用は高いですが、衝撃や摩擦に強く、光沢がある美しい仕上がりとなります。
浴室のモルタル塗装に使う塗料
浴室のモルタルに使う塗料には防カビ性能が求められます。
湿度が高くなるためカビが生えやすく、通常の内壁用塗料ではすぐに劣化してしまうからです。
とはいえ、外壁ほど劣化しやすいわけではないため、浴室では安価な「アクリル塗料」を使います。
近年では、湿度が高い浴室でも水性塗料を使えるようになってきています。
6.モルタル外壁や床などを塗装する手順
モルタルの外壁を塗装する手順は以下のようになっています。
1. 足場の組み立て
2. 高圧洗浄
3. 養生
4. 下地調整
5. 下塗り作業
6. 中塗り・上塗り作業
7. 付帯部の塗装
8. 足場解体・清掃
モルタルの浴室や床を塗装する場合は基本的に3〜7のみとなります。
1.足場の組み立て
職人の安全性や、作業の効率性を高めるために必要なのが足場です。
工期を短くするためにも外壁塗装では足場が欠かせません。
モルタル床や浴室の塗装には不要です。
2.高圧洗浄
外壁に塗料を付着させるためには汚れがついていてはいけません。
モルタル表面の汚れやカビを落とすために高圧力で洗浄をします。
モルタル床や浴室の塗装には不要です。
3.養生
塗装をしない場所をマスキングや養生テープで保護します。
また、足場の外側にメッシュシートを張って塗料の飛散を防止するのも養生です。
4.下地調整
シーリングやひび割れなどの「下地補修」、旧塗膜をはがすといった「ケレン作業」などが下地調整です。
下地調整をしないと塗装をしても下地からはがれてしまうため、モルタル塗装には欠かせない工程といえるでしょう。
5.下塗り作業
仕上げ塗料がはがれないように、下地との密着性を高める機能があるのが下塗りです。
下塗りをおこなわないで中塗りをしてしまうと、塗料がモルタルに吸収されてしまい性能の半分も発揮できなくなるでしょう。
6.中塗り・上塗り作業
外壁を保護すると同時に美しさを表現するのが中塗りと上塗りです。
中塗りと上塗りは同じ塗料を使って厚みを作ります。
2回塗ることでモルタル外壁を紫外線や雨から十分に守ることができるのです。
7.付帯部の塗装
付帯部とは「軒天井」や「雨樋」、「破風板」といった細かい部分です。
浴室やモルタル床の場合は不要なこともあります。
付帯部は劣化しやすく雨漏りの原因になることも多いため定期的な補修や塗装が欠かせません。
8.足場解体・清掃
塗装作業が終わったら足場を解体して清掃します。
足場を組み立てないモルタル床や浴室の場合は掃除だけをおこないます。
セメントとモルタルには明確な違いがある!それぞれの特徴とは?
セメントとは
セメントは灰色の粉末で、モルタルやコンクリートの材料として使われます。セメントが単体で使用されることはあまりありません。土木や建築において使われる主なセメントの主原料は、粘土や石灰石、けい石、石膏、酸化鉄などです。
セメントの性質
セメントは材料を接着させる性質を持ちます。何と混ぜ合わせるか、また、どのような割合で混ぜ合わせるかによって、様々な強度の建材をつくれます。粉末状で保管できるため、使用する現場に持ち込んで建材をつくれるという点がメリットでしょう。
セメントに水を加えると化学反応が起こり、熱を発しながら硬くなります。水を加えることで固まると同時に収縮するという性質を持ちますが、これがヒビ割れを起こす原因にもなります。
セメントの取り扱いの注意点
セメントは空気に触れると空気中の水分に反応して劣化します。硬くならなくなったり、硬くなったとしても強度が落ちたりします。そのため、開封したセメントはなるべく早く使い切りましょう。開封前であっても、風通しのないところや、湿気がこもらないところでの保管をおすすめします。
また、セメントは目や鼻、皮膚への刺激性があり、炎症を起こすことがあります。付着してしまったセメントはきれいに落としましょう。
モルタルとは
モルタルはセメントに砂と水を加えてつくります。同じくセメントを材料とするコンクリートは、セメントに砂、砂利、水を混ぜたもののため、異なるものです。コンクリートの方が強度はありますが、モルタルは柔軟性が良いです。
モルタルの性質
モルタルは耐火性があり、住宅の壁や床にも使われています。物がぶつかっても壊れにくく、耐久性があります。ただし、モルタル自体の防水性は低いため、壁や床の仕上げに使用する場合は表面に撥水加工や防水のための塗装をすることで耐水性向上が図られています。
モルタルの用途
セメントを材料とするモルタルですが、柔らかくて扱いやすい性質のため様々な使われ方をしています。例えばレンガやブロックを積み上げるだけでは崩れてしまいますが、間にモルタルを塗ることでレンガやブロック同士を接着できます。また、モルタルを塗った壁面にタイルを張るという下地としての使い方もあります。さらに、コンクリートの表面などに仕上げとして塗るという用途もあるのです。
7.まとめ:モルタルの塗装は安く工事をしたい人に最適
モルタルを塗装するメリットは費用が安く済むことです。
デザイン性は高くないですが、張り替えの半額程度で工事ができるのは大きな魅力でしょう。
また、外壁塗装に最適な時期を知りたい人もいるでしょう。
外壁を保護する機能が失われつつあるため、チョーキングが見つかったら外壁塗装を検討してください★
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